ひどく疲労した時、または心が折れてしまった時に必要なのは「休息」。
睡眠は身体を回復させ、より良く再構築するための大切な時間ですが、疲れ切った時には逆に頭が冴えて眠れないのもよくあること。
そんな時に、アロマテラピーはとても助けになります。精油の香りは、一瞬で気持ちをリセットさせてくれて、安眠に誘います。
わたしが「眠りのため」「心を静かにしたい時」に使うのは、
ちょっと個性的なスパイクナード油です。
原産地はヒマラヤ山脈、標高3,000〜5,000mの高地に自生します。日本にも自生する植物です。精油は根っこから抽出され、スモーキーで温かく、泥のような土のような複雑な香りは好みが分かれるでしょうが、ベチバー油やパチュリ油が好きな方はきっと好みでしょう。
とても古くから宗教儀式や伝統医療に使われた歴史があり、緊張、イライラ、不眠を鎮め、気の流れを整える作用と、消化器系に働きかけます。
人間の心は、現実にない妄想や想像力を勝手に増大させて、それがあたかも現実なように不安感をあおるものです。このことは、個人の性格上の問題とは異なって、元々の心の構造上の欠陥のようなものなのですが、頭の中のおしゃべりが止まらない時に、スパイクナード油はその言葉を消して、うっとりまったりさせてくれる精油です。
単体だと個性的な香りは、ブレンドをすると芳しくなります。よく合わせるのは、ベルガモット、レモン、ゼラニウム、ジュニパー、ペパーミント、クラリーセージなどです。
「冷えとり」のためのテーマクラスの第3週目に使いますので、ぜひその芳しい香りとヨーガを楽しみにいらしてください♫
日に日に寒さが厳しくなりますが、そんな時こそ身体をよく使っていきましょう。