2016年2月26日金曜日

瞑想がもたらすもの

まだまだ 京都の余韻の中



小泉淳作 作の双龍図



http://photo53.com/
六道珍皇寺は あの世への入り口 !




縁切り縁結び碑も くぐってきましたぁ


京都は 古くて不思議で 
よく分からないものがたくさんあって
そのような環境にいたことの 
良い影響を感じています。


最近は 瞑想について聞かれる事も多くて
ヨーガで体と心が整うと 
自然と次の段階に興味が湧くんでしょうね。

「瞑想」も抽象的で
何だかよく分からない。
瞑想がもたらすもの、 目的、体験、効果 など
多岐に渡るので 
言葉にするのは 難しい。


何かを得ること以上に
持っているものを手放すことの方が
難しい。
次に進もうと思う時、
その足かせにもなりますね。

悩み事や混乱の中にある時に
今 持っている想いを一度全部手放してみると
雑音が消えて
本当の自分の望むものと繋がっていける
その方法が、瞑想。


わたしも 悩みがあった時、瞑想することで
目の前にある問題と自分の間にスペースができて
悩みが悩みでなくなり 自然と良い方向へ向かう 
ということが度々 ありました。

瞑想することは、
日々 自分をよい状態に保つのに
欠かせない日課。


実体はないけど確かに存在するもの
自分の感情や考え、体に起こる感覚は
形はないけど確かに存在しますよね。
そのような 見えない世界に
フォーカスしていくことが
生きていくことの新たな扉を開けてくれました。

2016年2月24日水曜日

冬の京都

京都に行ってきました。






臨済宗の総本山 妙心寺で一泊二日の坐禅会に参加してきました。
坐禅といえば、禅宗の修行法であって
Zen Meditation と認識していましたが
瞑想とは(関連があるものの) 別物とされるのでしょうか
よく分かりません。

日常の全てが修行の場であることから
様々な作法や規則があるので
最初の参加者には
和尚さまから懇切丁寧なご指導がありました。
常連の参加者の方も 厳しくもとても親切で
感動しました。

日常から離れて自分の心と向き合うと
いかに普段 
無用な思いやこだわりに囚われている事に
気が付くことができます。
短い時間でしたが
坐禅の型の中に自分を置くことで改めて
人生に真理も絶対も結論も 何もなく
ただ今この身がここにある という
シンプルな事実を体験することができました。


印象に残ったのは、精神性は 辛さや苦しみの中で進歩するという言葉。
豊かな日本では広い意味に於いて そのような機会に恵まれにくく
リアルに「生きる 」ということを実感しにくいのかも。







旅はよい。
日常が、自分の住んでいる場所だけではないことを教えてくれる。
20年地元で暮らして、
東京に来て約20年 経った。
そろそろまた 次の場所での暮らしが
始まるのもいいな。

2016年2月20日土曜日

ありがとう

人との出会いは最も価値あるギフトだと思うけれど、
深い部分で共鳴し合う友人もそんなにたくさんはいない。

YOGA SUGANDHAのロゴマークをデザインしてくれた友人もそんな一人で
今は遠く離れて住んでいるのにいつも近くに感じる大切な存在。



願望をどんどん実現化していく行動力と情熱を持つ一方で、
女性的な繊細な感情、直感力、受容力、優しさや内に向かう静寂が共存している。

流れのままに好きな場所に飛んでいって、
ちゃんと その場所に自分らしい花を咲かせている 彼女を見ていると 
自分の想いに素直でいることはワガママではないんだと 思う。





インドを一緒に旅したことを思い出して
また 会いたくなった。

2016年2月19日金曜日

目を癒す トラータカ Trataka

パソコンやスマートフォンを長時間見続けるライフスタイルで、目も頭も疲れますよね。
問題なのは、そんな緊張や不調にあまり自覚がないことで慢性化してしまっている場合です。


疲れを感じた時はそのままにせずハタ・ヨーガの浄化法であるクリアー(=シャット・カルマ)で 解消しましょう。浄化することで、機能の調節と強化に繋がります。


目の浄化法 トラータカ(Trataka)


①ロウソクを正面1m程の距離に目線の高さに置く。寛いだ姿勢で、まばたきを我慢して 炎を見続ける(1分間位)

②目を閉じて、まぶたに残る炎の残像や目の周り後頭部に残る余韻を感じます。

手の平を擦り合わせ(=パーミング) 温まったところで手をお椀の形にして目を覆いそのぬくもりが、さらに目の奥に伝わっていくまま保ちます。


ポイントは、凝視せずに ロウソクの炎にフォーカスしつつも風景を眺めるように 全体を見ます。
自然と涙が流れ、終わった後は頭が静まりとても平和な気持ちになります。
炎の揺らぎが集中力を高めてくれます。眠る前の、空腹時がおすすめです。

そんな時間はない方に手軽な方法としてもうひとつ

筋肉は、緊張をさせた後により深く緩むという性質を使って筋緊張から弛緩させるリラクゼーション法です。

まばたきをせずに数秒間
眉間を凝視(=ブルマッディヤ・ドリシュティ)します。
眼筋と後頭部に緊張を感じ、呼吸が止まったようになります。



※眉毛の間を 凝視


緊張を解除した後の 緩んでいく感覚が目の周りから全体に広がっていく様子をよく感じて ゆきます。その後、パーミングで余韻を味わいます。
脳と目は場所も近く、相互に影響し合っていますから考え過ぎや行き詰まりを感じた時にも
この方法で頭を緩めることができます。


2016年2月18日木曜日

触れること

昔10年程 クラフト作家として物作りをしていました。手を使って作業をしているとだんだんと意識は内側に向い集中が高まっていく感覚がヨガする時と良く似ていました。

体は場所によって かなり感受性の違いがありますね、手の平は とても敏感なところ。
私の場合手は 言葉以上に相手との直接のコミュニケーションとなる場所だと 感じます。


最近は、どのように相手の身体の触れれば失礼がないかどうか、心地よく感じてもらえるかをよく考えています。


人間は「触る」時より、「触られている」という内側から外側を感じている時の方が より リラクゼーションしやすいようです。
(手の平を下腹部に置いて、腹式呼吸をします。最初は 手の平でお腹の動きを感じてみます。次に、お腹が手の平に触っている感覚に変えてみます。多分後の方がより受動的で満ちていく 感じがします。試して みてください。)

身体に触れた時に私の手の平と相手の肌の間の空間、皮膚の下の身体の内側、相手から伝わってくるものは抽象的で言葉にならないけどたくさんの情報があります。

私が触れられた時に 相手から伝わってくるものは優しさや思いやりの気持ちが多い。相手との距離感とも 繋がってくる。
 


人間の体はそれぞれの場所で与えられた機能を果たすべく働いて 私を生かしてくれている。
そう思うと 大切に大切にしようと思うのです。

2016年2月17日水曜日

こんにゃく温湿布

立春を過ぎて暦の上では春になりましたね、日差しの中にぬくもりを感じています。
手足の冷えに悩んでいる方特に女性は多いようです。
排卵後から生理開始までは特に身体を緩めて冷やさないように気をつけて、上手にデトックスの時期(生理) を迎えましょう。

私のおすすめは眠る前の「こんにゃく温湿布」
温めることは 本当に大切ですよね簡単なので ご紹介します。

用意するもの
・板こんにゃく
・手ぬぐい
・タオル

①鍋にこんにゃくとヒタヒタの水を入れ沸騰したらグラグラ10分煮る。

②こんにゃくを手ぬぐいとタオルで包む。※火傷に注意

③仰向けで 子宮(丹田)の上に 15分うつ伏せで 仙骨の上に 15分
※こんにゃくが体内の毒素を吸収してくれるので、ビニールなどには 入れません

こんにゃくの抜群の保温効果で身体の芯から温まって、生理痛の緩和にもなります。気持ちよくてそのまま眠ってしまうと、冷えたこんにゃくで逆に冷湿布になってしまうので気をつけてくださいね。

使い終わったこんにゃくは、水を張った容器に保存して小さくなるまで何度も使えます。

またオイルを使ったアロマ温湿布もおすすめです。
ベースになるオイル(体を温める効果のあるセントジョーンズワート油、カスターオイルや月経リズムを整える月見草オイルなどが おすすめ)を肌に塗布して その後のやり方は同じです。

PMSや月経痛に効果が期待できる精油(クラリーセージ、カモミール・ローマン、ゼラニウム、ラベンダー、ジュニパーベリーなど)を混ぜても。その場合はベースオイルに対して精油は1%以下(10mlに対して2滴)が濃度の目安になります。




















Supta Baddha Konasana
スプタ・バッダ・コナーサナ

生理初日はなるべく頭と目を使わずひたすらリラックスして過ごすようにしています。
骨盤内に血流を促すこのポーズで、お腹に温湿布もおすすめです。

2016年2月16日火曜日

立川でマタニティヨーガ

多芸に富んだヨギーニなお友達が立川にとても素敵なスタジオをオープンしました。

立川ヨガホーム


この空間が落ち着くんです。


















私は毎週火曜の午後15時からマタニティ・ヨガを担当します。
妊婦さんはもちろんのこと女性性を高めたい、生理中で緩みたい、将来妊娠を望むなどなど すべての女性が参加可能です。

出産に向け大きく変化する身体と情緒不安定にもなりやすい妊娠期間。特に今の情報化社会の中では頭で考えることが先行しがち。ヨガを通して理性を緩めて委ねる、緩む、温める、身体のリズムを感じていきましょう。形や動きの中で 自分にとっての気持ちよさを探してみましょう。

お産は自分と身体のリズムが調和するからこそうまくいくし、妊娠中に限らず女性特有のリズムを感じられると気持ちよく生きられると思います。

3月末まではインド行きのため代行が多くなりますが、立川近隣の皆さまどうぞよろしくお願いします。


ヨガが初めての方も 大歓迎です。
ご質問があれば、スタジオ宛
もしくはこちらまで

yoga.sugandha09☆gmail.com (☆は半角@です。)




2016年2月15日月曜日

食べること

子供の頃、お祭りの出店にある真っ赤なリンゴ飴やチョコバナナきれいな色の飾りがいっぱいついたギトギトしたお菓子など食べたくて仕方なかったのに母は絶対に許してくれませんでした。友達はみんな食べてるのに何で家だけ、、と子供心に本当に恨めしかった。


大人になって当時のことを尋ねてみたら単に自分が食べたくないものを子供に食べさせたくなかったんだそう。母もその母もずっと前の世代から作り手の心がこもった手作りで育ってきた世代、動物や赤ちゃんは自分にとって害があるものを口に入れたとしても体が受け付けないように自然になっている。きっと母親も本能的にそうゆう感覚があって私に受け継いでくれたと思うと今ではとても感謝しています。



何を食べるかは健康を作る上での基本中の基本。個人的には、昔の日本人が食べていたものであれば間違いがないと思います。そしてお料理や家事など日常のちょっとめんどくさい事をちょっと丁寧にやることが大切だとも思います。


どこか遠い国の栄養価の高い食べ物が本当に必要なのか1日3食食べるのが体にいいのか、流行や一般論ではなく自分の感性で自分にとっての最適は何かを一番身近な「食べる」ことを通してみていくともっと快適な毎日に繋がっていくと思います。
 

美しきインド

インドに行きたくてもインドに呼ばれないと行かれないとよく言われます。


2001年9月に初めてインドを旅したときの日本とは何もかもが違って圧倒的に予測不可能な感じ。でもなぜかそれ以上の言葉にならない魅力を感じ、毎回行くた度に次回また訪れなくてはならないような必然的な動機ができる。私にとって本当に不思議な国です。





何よりの魅力はインドの人々であり私は多くのインド人の中に気品と気高さを見て彼らが成熟させた伝統と文化を少しずつでも知りたいと思っています。その古代から受け継がれてきた文化が廃れることなく現代でも生活の中にあるのはとても貴重なことで、現代に生かせるヒントがたくさん詰まっているように思います。

ますますグローバル化が進む現代。他国の文化を知ることが、日本人であることと、自国の文化の素晴らしさに改めて気付くことに繋がっていると思います。


 

 


アロマテラピー

香りを楽しみ生活を豊かにするアロマテラピーは特に女性の間で人気があります。歴史的に見ると諸外国では医療行為として長い間利用されてきました。そして香りだけでなく、精油は植物の生命力そのものであって々な方法で小さな瓶に込められた植物の持つパワーを暮しの中に活用することができます。
 
治療中に抗ガン剤の副作用による吐き気が絶え間なく続き気持ちも鬱々としていた頃に精油の香りを嗅ぐと一瞬で気持ちが明るくなりました。そして一番身近な自然である自分と全体(自然界)との繋がりを感じさせてくれる今の生活に欠かせない存在です。
 

嗅覚は他の感覚機能と異なり直接脳の深部にある大脳辺縁系に伝わります。大脳辺縁系とは記憶や情動など人間の原始的な本能に近い領域をつかさどっています。そのため嗅覚は心に直接与える影響が大きいのです。
 
大脳辺縁系は、私たちにとって最も動物的な感覚を目覚めさせる場所です。そしてもっと快適に生きるためのヒントも、この辺りにあるようにも思います。暮らしの中でのアロマの取り入れ方をブログでもご紹介していこうと思っています。
 
 

私たちの呼吸

体が気持ち良いと感じる状態とは呼吸がゆったりと深まっている状態。
ではよい呼吸とはどんなイメージでしょうか。


ヨーガを始める前は、自分の呼吸について意識することも気付くこともありませんでした呼吸は自発的にも無意識の状態でも絶え間なく続く私達の命のリズムそのものです。この一番身近にあることにあらためて注意を向けてみると多くの発見があります。
 
まずは私達の体や心の状態がよく表れる場所であること。緊張や不調を感じている時は、呼吸も浅く元気がありません。逆に心身共にのびのびと解放された状態の時には体全体が一体となってゆったりと呼吸しています。


赤ちゃんは野生動物は全身を使って自然とのびやかな呼吸ができています。便利な現代の暮らしは私達の動きを制限し、本来自由にのびのびとしているはずの呼吸に自分で無意識に制限を加えていることがあります。


私が思うよい呼吸とは、ひとつではなく今の動作や動きをサポートしてくれるような呼吸です。そして本来の呼吸を取り戻すことによって体は健康に、情緒は安定します。日常生活の中でも、自分の今の呼吸に気づく「ゆとり」を持つこと。そんな心身の状態に近づけていきましょう。
 

乳がん

2011年3月にリンパ節転移有のステージⅡb期の乳がんを告知されました。
その年は東日本大震災の年、検査からの帰り新宿からの電車が止まり駅ビルの大画面の中継で家がどんどん流されてゆくのを寒さで凍えながら見ていて本当に心細かったのを憶えています。

 術前の化学療法、手術とホルモン療法、難しい選択を短期間でどんどんしなくてはいけなかったこと。家族や身近な人との間の葛藤。治療は涙も出ないくらいに辛い経験になってしまいましたが、多くの失われた命と、生きるということとあらためて向き合いながら過ごした1年間になりました。
 
 
 

東洋的な視点から見る病気とは、いちど体が大きくバランスを崩すことにより以前よりもっと健康になろうとする一種の自己浄化作用のようなものという見方があります。
私自身振り返ってみて、回復していく過程でありありと「いのちの輝き」を感じ、自分が以前よりもずっと健康であると自信を得たように思います。そしてがんなど大病を経験された方の中にもそのように感じられる方が大勢いらっしゃいます。

そして大きな病気をしたからこそ以前には感じられなかった生きているという実感を味わえることはとても幸せなことだと思います。
 
わたしたちは体と心ともっと深い部分にある自分自身の本質が調和して初めて健康で幸せであるといえると思いますし、そういう状態を作っていけるのも自分自身であると思います。

初春に必ず買うのがヒヤシンスの鉢。芳しい花の香りは、悲しみの中にも必ず次へのステップへの種があることを思い出させてくれます。



ごあいさつ

YOGA SUGANDHAでは、一人一人の個性に寄り添う
プライベート/セミ・プライベートのヨーガレッスンを提供しています。

SUGANDHA とは、サンスクリット語で「芳(かぐわ)しい香り」という意味。
嗅覚は、感情や情動と繋がりやすく心に直接与える影響が大きい感覚器官。

「幸福」と「自分」とを直接繋げる感性を高めて欲しい、そんな想いを込め名前を付けました。


私は若年性乳がんを患った経験から、真に健康といえる状態とは何かを自分に問い続けています。そして治療中の辛さや複雑な思いと向き合う方々へのクラスにも力を注いでいます。


ヨーガは人生という道のりの過程で変化を需要しながら自発的に生きる強さとしなやかさのバランスを育んでくれます。

日常から一時的に離れて自分と向き合ってみる。そしてまた現実としっかり繋がって生きる。そのあいだのゆとりの空間が教えてくれることがあります。


ヨーガ講師
竹中路子



2016年2月2日火曜日

自己紹介「はじめまして」

トヨタ自動車のお膝元である愛知県刈谷市生まれ。
4人家族の次女として温かい家庭でのびのびと育つ。

何となく体調が優れない、仕事や今の環境にも喜びを感じられない八方塞がりな状態が続いた20代後半。そんな頃友人に誘われて初めて行ったヨーガ教室。 今まで経験したことのない心の充足感と広々とくつろいだ身体の状態、言葉には表し難い何か懐かしい感覚。
それにインドにルーツがあるらしい。インドは大好きでこれからもずっと大好きだと思うしますます楽しそう!

その後も初めてのレッスンの時に感じた本来の自分自身に戻る感覚と喜びは毎回ずっと変わりません。そんな小さな経験の積み重ねが体と心の大きな変容に繋がっていると思います。

そして指導者としてヨーガと係わっていけることは本当にありがたく幸せなこと。


2011年に乳がんを罹患、東日本大震災の年と重なったこともあって「生きる」ことと向き合う日々となりました。
幸福の土台には健康があることを実感し、現在は伝統的なヨーガを学ぶとともに自宅でできるセルフケアや代替療法を実践とご紹介しています。ほぼ毎年訪れているインドではむこうに今も生きる伝統医療や自然療法の学びを続けています。

私は仕事を通して多くの方々とかかわっていきたいという願いがあります。

一期一会の出会いに感謝して、多くの方の健康と幸せな毎日のサポートができますように。
インドにルーツを持つヨーガを日本人の体質に合った形で丁寧にご指導致します。

ヨーガ講師
竹中路子