2016年2月15日月曜日

乳がん

2011年3月にリンパ節転移有のステージⅡb期の乳がんを告知されました。
その年は東日本大震災の年、検査からの帰り新宿からの電車が止まり駅ビルの大画面の中継で家がどんどん流されてゆくのを寒さで凍えながら見ていて本当に心細かったのを憶えています。

 術前の化学療法、手術とホルモン療法、難しい選択を短期間でどんどんしなくてはいけなかったこと。家族や身近な人との間の葛藤。治療は涙も出ないくらいに辛い経験になってしまいましたが、多くの失われた命と、生きるということとあらためて向き合いながら過ごした1年間になりました。
 
 
 

東洋的な視点から見る病気とは、いちど体が大きくバランスを崩すことにより以前よりもっと健康になろうとする一種の自己浄化作用のようなものという見方があります。
私自身振り返ってみて、回復していく過程でありありと「いのちの輝き」を感じ、自分が以前よりもずっと健康であると自信を得たように思います。そしてがんなど大病を経験された方の中にもそのように感じられる方が大勢いらっしゃいます。

そして大きな病気をしたからこそ以前には感じられなかった生きているという実感を味わえることはとても幸せなことだと思います。
 
わたしたちは体と心ともっと深い部分にある自分自身の本質が調和して初めて健康で幸せであるといえると思いますし、そういう状態を作っていけるのも自分自身であると思います。

初春に必ず買うのがヒヤシンスの鉢。芳しい花の香りは、悲しみの中にも必ず次へのステップへの種があることを思い出させてくれます。