2016年8月10日水曜日

全体で、ひとつ

「〇〇に効くポーズはありますか?」と時々聞かれますが、特定のアーサナが、特定の症状に効く、こともなくはないと思いますが、アーサナは、通しで行うことで健康な身体作りの「底上げ」に、繋がります。つまり、ヨーガの実習は、統合的な調整・適応力を向上させる=ホメオスタシス(恒常性維持機能)の向上、という理論です。

ヨーガもアーサナ(ポーズ)ばかりに偏らず、今の時代で出来ること、自分の出来る範囲でアシュタンガ・ヨーガ(八支則)に従い段階を踏み実習を重ねると、思いがけない恩恵を与えらます。日本では、ヨーガ=体操のイメージが強いのが残念ですが、今に生きるヨーガは、宗教でも信仰でもスピ系でもなく、地に足つけ生きるための知恵そのものだと思います。

ところで最近、日本にアーユルヴェーダのサロンが本当に増えましたよね。色々な場所でセミナーや講座も開催されていて、アーユルヴェーダヨガインストラクター(⁇)とかいう謎の資格もあったりして。。
本家のインドでは、アーユルヴェーダは西洋医療と並ぶ、歴とした伝統医療であり、然るべき専門の医療機関で、大学で専門の教育を受け資格を持ったドクターの元で、個人の体質に合わせたオーダーメイドの治療を「トータルで」受けてこその「治療法」なのであり、インドの人々にとっても、そんなに手軽なものでは、ないのです。

昔は、代々のアーユルヴェーダ医の家系に生まれなければ医師になることもできず、一般にその門戸が開かれたのも割に最近のことです。

ガンの治療後、むこうのアーユルヴェーダの施設に滞在し、治療を受けた時、これはインドだから成立するのであって、そのまま日本でやるのは無理があるなと、私は思いました。
言い換えれば、日本の気候風土に合った暮らし方が私達には合っていると思います。

治療(施術)の一部である、アヴィヤンガ(オイル・マッサージ)を単独で受けることは別に無意味ではないけれど、それは「オイル・マッサージ」とすれば良くて、わざわざ「アーユルヴェーダの」とすることで価値の上乗せをしたイメージ戦略のように、、私は感じてしまいます。
ヨガも、アーユルヴェーダも実際、「よくわからない」だけに、商業目的で利用されているように感じて残念に思うこともあります。

何事も、とらわれず、こだわり過ぎずちょうどいいバランスを。自分にも、言い聞かせます。 




連日暑い日が続いていますが、街中に夏休みののびのびとした空気感がありますね。
夏、楽しみましょう♬

遠くに住んでいて、普段なかなか会えない人に会えることが、嬉し過ぎて、数日前からワクワクソワソワ落ち着かない。そんな自分を、子供だなあと思う。