2016年5月5日木曜日

ハタ・ヨーガについて

 



GW後半、いかがお過ごしでしょうか。
私はお仕事モードですが、色々な方にクラスの前後に優しい言葉をかけてもらい胸がキュキューンとしました。思いやりのある方多くて、この仕事してて良かったなあと思う瞬間です。
ありがとうございます。

話題は変わり、自己修練のための行法にルーツを持つ「ハタ・ヨーガ」。最近では様々なタイプのヨーガがありますが、本来は瞑想の土台となる、「長時間体を動かさず座る」のための健康な身体作りが目的でした。つまり動きは「動」から「静」へ。人間の身体は本来動かすために設計されていますから、「動かさない状態」は本能的に不快に感じるのが当然、それをあえてやることで心身一如の状態に近づけていく、、昔の人の知恵と洞察力には恐れ入ります。


いま日本で人気なのは、どちらかと言うとしっかり身体を動かすスポーツのようなヨガ。理想形に向け身体を鍛えていく、自発的な体操のようなもの。これはこれで楽しいんですけどね。

はどちらかというとヨーガの精神性に惹かれていたので、一般に普及しているスポーツタイプのハタ・ヨーガには余り馴染めませんでした。その後今の先生と出会えたことで、抱えていた疑問が消え自分の中心にあるものに気が付くことができました。



ヨーガの実践は、自分の中で起こっていることをただただ感じていく受容的な時間。
「こう動かそう」「身体を変えよう」という自意識が最小限で、起こることに委ねている状態。リラクゼーションも瞑想状態も、内側から自動的に起きてくる現象であり、そうしようと思ってそうなるものではありません。ポイントは、向こうから自然にやってくるものと同調していく、そんな感じです。
その結果、(先生の言葉を借りて)自分自身の初期化と最適化が進んでいくのです。

ポーズ(アーサナといいます。)と一体となりじーっとしていると、自分だと思い込んでいるものの枠が外れ、私の本質に近いものを実感する瞬間があります。その充実感と安心感。ただ自分でいるだけで満足できる感覚。

そしてヨーガの言葉の意味は体操だけにとどまらず、精神性が土台となりますが、自己啓発や宗教とは似て非なるもの。この辺りも言葉がまとまれば書きたいと思います。


皆さま、素敵な連休を。